とある病院の放射線科の一室

4月下旬のゴールデンウィークより病院の放射線室の改装に携わってきました。
ところで、下の写真は何かわかりますか?とても重たい金属です。

答えは鉛の板のロールです。とても重たい金属で、鉛と知らず持ち上げようとすると持ち上がらずにびっくりします。鉛は放射線を遮断する性質があるので、開口部分などのコンクリートの薄い部分には下地に鉛の板を貼ります。ドアやガラスにも鉛入りの特殊なものが使われているんですよ。
見た目にはわからないですが、鉛入りガラスと鉛入りサッシです。

ちなみにこの鉛入りガラスはさらに特別な鉛ガラスなんです。普通の鉛ガラスは、水ぶきができません。鉛が水に反応して曇りガラスのようになってしまうからです。このガラスは水ぶきができるように”三層ペアガラス”と呼ばれるものを使用しています。鉛入りガラスを普通のガラスではさんで、名前の通り三層になっているのです。金額は、車が一台買えるかもしれないくらい…かな。

部屋が出来て機械の試運転をする時は、ガイガーカウンターを使って部屋の内部と外部の放射線量を測り放射線が漏れていない事を確認します。
病院の工事は何週かに渡って休診の日に作業する事が多いですが、今回は工程数が多いので平日も作業をしています。平日はもちろん患者さんの診察がありますし、土日でも救急の患者さんがいらっしゃることもあります。病院の工事は工程の組み方にとても気を配るのですが、それは患者さんのある時は大きな音の出る工事が出来ないので作業を中断したりすることもあるからです。
工事の初めのころは、部屋の様子はこんな感じでした。右側の開口部分が鉛入りガラスの収まる場所です。

こちらは同じ部屋の昨日の様子 (壁の向こう側) です。床清掃の後、扇風機で乾燥しているところです。

昨日でようやく埃の出る作業や塗装が終わり、ん億円(!)の精密機械が搬入されてきました。